【ソニー】センサーに「知能」を加えたら、何が出来るか
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戦略的には、オープンとクローズドの2つの方向性がある。
センサー屋に徹し、センサー上のAIモデルは他社に任せるオープン戦略。AIモデルも自社開発して標準装備し、アプライアンス製品にするクローズド戦略。当面は、両方で進めそう。
脳科学的には、センサーの「網膜」に知能を埋め込むことに相当し、面白い。
先日、錯覚が起きているのは脳ではなく、目の網膜だと判明し、高度な脳機能だと思われていた多くの現象は単純な神経回路の働きであることが解明されつつある。
https://nazology.net/archives/63082AI/IoT時代は、「陣取り合戦」が盛んです。
サッカーでも、不動産でも、「いいポジション」=場所・立地には価値があります。
同様に、センサーの位置も競争力に関わります。例えば、照明やエアコンは、人や物の流れが分かるところに設置されているうえ、電気も通っている、だから、照明やエアコンにセンサーを設置すれば、リアルデータの取得で優位に立てるという考えが生まれました。
翻ってAI。GAFAはじめ、誰しもが手に入るわけではない、虎の子のリアルデータをAI処理できる場所を競う「陣取り合戦」も、今後の競争力を左右するかもしれません。
今回の取材で聞けたのは、あくまでもリカードの比較優位よろしく、クラウド処理、(CPUやGPUなど)とエッジ処理、ソニーが開発したイメージセンサー兼AI処理という「エッジ of エッジ」の澄みわけです。
これ以降は妄想ですが、ソニーはセンサーという、データが最初に入る、つまり一等地の立場を活かし、リアルデータのプラットフォームを築くための第一弾なのではという仮説です。
例えば、ソニーのイメージセンサー側のデータ処理で属性情報などに変換することで、生々しいリアルデータは、クラウド側のプラットフォーマーはもちろん、CPUメーカーも手に入らなくなります。
実際にはここまでのせめぎあいはないかもしれませんが、センサーというデータのサプライチェーンの上流にいるソニー。データ取得にまつわる競争で、優位性を保てそうです。NPでも何度か取り上げてきた、ソニーの半導体。営業利益の3割近くを占める稼ぎ頭です。ただ、専らスマホのカメラ用センサーで売上を立てていることから、次なる柱の開拓も求められています。
5月に発表したマイクロソフトとの協業の意図や、新しく発表した「知能を持ったセンサー」について詳しく聞きました。