千葉県北東部で震度5弱 津波の心配なし
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震源は犬吠埼の沖、深さ30km付近で地震の規模はM6.2とされています。発震機構は南北方向に圧縮されることによる逆断層型と出ていますので、フィリピン海プレートが北米プレートに沈み込む境界部分で発生した地震である可能性があります。
この付近ではたとえば1987年に今回よりもひと回り大きい規模であるM6.7の千葉県東方沖地震が発生していますが(場所はやや西の、九十九里浜のほぼ真下)、これはフィリピン海プレート内部での断層がもたらした地震であるといわれています。
関東地方は南からフィリピン海プレートが、東からは太平洋プレートが沈み込んでおり、それぞれが強く擦れ合っている境界面や、それに付随するプレート内部の地震が頻繁に発生しており、数年に一度の頻度でM6クラスの地震が発生しています。M7クラスも歴史的にはそう珍しくなく、東京の真下でも1855年の安政江戸地震や、1894年の明治東京地震などでM7クラスとなり被害をもたらした地震となったこともありますので、日本列島の中でも特に関東地方では地震の巣であるという認識をもって生活している必要があるでしょう。
最近の住宅は耐震性もあり、多少の地震では倒壊の心配はなくなってきましたが、古い木造住宅が密集する地区や、川や沼といったものの近くで地盤が弱い地区となると地震には相対的に弱く、被害の拡大の恐れがあります。今一度お住まいの地区は大丈夫か、万一の時にはどのように行動するのかの確認の機会としていただければと思います。死者2人、負傷者144人が出た1987年12月17日の千葉県東方沖地震を想起しました。ゆっくりした揺れなので、海が震源とわかりました。津波が心配でしたが、起こらずによかったです。震度5弱の千葉県旭市は東日本大震災でも津波の被害を受けています。コロナ禍の今、災害は困ります。ただでさえ複合災害は対応が難しいのに、避難所での感染拡大は想像するのもおぞましいです。被災者と感染者が押し寄せ、医療は崩壊します。祈るしかありません。