オリンパス、デジカメなど映像事業をファンドに売却
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注目のコメント
こちらはマニアックに文学少女さんと盛り上がりたいと思う。
スキーム的に気になるのは
・分社化の中で儲かっていない本事業についてどういう価値評価をして分社化するか
・JIPとしても利益を出すために一定のダウンサイジングが必要で、下記開示にもあり文学少女さんも触れられている黒字化が組み込める事業構造としたうえで分社化、譲渡という部分。かといって色々な文脈を考えると、どこまで構造改革ができるか、異動を含めて医療の利益を少し下げる要因などが出てくる可能性はないか
・異動にも関わる文脈だが、これまでずっと内視鏡にイメージングの技術が必要というのがオリンパスのスタンスだった。そこがこれまで共有コスト化していたのを異動させる、またJIPと何らかの技術供給契約などを結ぶかなども気になる。
https://www.olympus.co.jp/ir/data/announcement/2020/contents/ir00012.pdf
リコー・Pentaxは…PentaxのHOYAによる内視鏡のための買収→買収当初からの売却意向が5年弱かかってリコーの買収で収まったが、足元はデジカメは極めて厳しい状態。
リコー自身も構造改革真っ最中のなかで、規模としてはオリンパスの次に小さいわけで、どうなっていくのかというのはどうしても気になる。3年赤字ということですが、3年前には既に勝負の決着はついていたはずで、判断が遅きに逸した感じがあります。
両利きの経営で言えば、「深化」した事業がスマートフォンという破壊的イノベーションで駆逐された典型例です。
内視鏡の強さは当面崩れることはありませんが、外科的治療よりも内科的的治療の方が患者負担が少ないことを鑑みれば、いつ医療の分野でも破壊的イノベーションが起こるか分からないので、「探索」が必要です。
引用
オリンパスの竹内康雄社長はかねて、内視鏡など営業利益の90%以上を稼ぐ医療事業に経営資源を集中させる方針を示していた。映像事業については、生産拠点の再編や収益性の高い製品の強化などを進めてきたが「医療に事業を集中する中、継続的な投資は難しい」(オリンパス)と判断した。
オリンパスの20年3月期の映像事業の売上高は436億円。総売上高(7974億円)の5%強にとどまる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、4月の同事業の売上高は前年同月比で6割近く減少していた。