[19日 ロイター] - バイオ医薬大手の米モデルナ<MRNA.O>が開発を進める新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、初期段階での小規模治験データは有効性を評価する上で重要な意味を持たないと、医科学メディア「スタット(STAT)」が19日、専門家の話として報じた。

これを受け、モデルナ株は終値で10.4%安の71.67ドルとなった。

モデルナは現時点で、ロイターのコメント要請に応じていない。

モデルナは18日、新型コロナワクチンの初期段階の小規模治験で有望な結果を示したと発表。わずか8人の被験者が示した暫定的な結果であったにもかかわらず、発表後に株価は20%急伸していた。

一方、スタットは専門家の話として、モデルナの発表データがワクチンの有効性を評価する上で不十分な理由として以下を挙げた。

・モデルナの治験は45人を対象としているが、今回抗体が検出された8人以外の被験者の反応が不明。

・抗体が検出された8人の年齢が不明。

・モデルナとワクチン開発で提携する米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のコメントがない。

・ワクチンでできた抗体の存続期間が不明。

*内容を追加して再送します。