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コメント
注目のコメント
プロ記者の骨太寄稿記事、ファクトは時系列に見事に編集されているので一読の価値ありです。
一点のみ、この点は私は意見が異なります。
----ここで当たり前の、結論を言ってしまおう。
投資事業を「本業」に育て上げるためには、ビジョンファンド投資を成功させ、その回収資金を2号ファンドに注ぎ込み、3号、4号という循環をつくっていくしかないのだ。-----
投資会社を大雑把に2種類に分けるひとつの軸として第三者のカネを募ってファンド運用という形で行うそれと、自分のカネで投資(BS投資)するそれがあります。
SBGはその混合タイプ。故に多くの専門家から利害相反を指摘されています。
一方で世界を代表するBS型投資会社があります。バークシャーハサウェイとNaspersです。Naspersはアリババと中国市場を二分するテンセントの3割くらいを未だに保有し、世界のテックを買い漁りかつ長期に大きなシェアを保有する投資するスタイルの南ア出身の異色の投資・事業会社です。
故にVファンドを2号3号と続けなくともBS型の道を選ぶという方法はあります。
ファンドとBS投資では、別の産業と言って良いほどPLもBSもCFもビジネスの構造そのものも、全てが違います。
孫さんはヴィジョンファンドを作った時にテクノロジーに特化したバークシャーのようになる、と言及したことを覚えていますが、ファンドによる点で決定的に違います。
現に2号が集まらないので、現在のところは数を絞ってVファンドの活動はBS投資によって行っていると言っています。
私は、シンプルイズベスト、その方が良いのだろうと思っています。もちろん、ファンドをやる最大の理由はレバレッジです。孫さん経営の本質のひとつはそれです。故に簡単には旗を降ろさないでしょう。
上場し、別途借金・社債もしこたま抱え、子会社も孫会社も沢山上場させ、ファンド運用しつつBS投資というコンフリクトも断行し、はたまたファンドそのものを別途上場する事も検討し、その投資先も無論それぞれ上場し、という複雑怪奇な事業体と、シンプルにバークシャやナスパーズとだと、投資家の選好も推して知るべし、その状況でコングロマリットディスカウントを毎回の決算発表のたびに嘆く事には違和感があります。この春、エリオットグループがソフトバンクGの株式を買いましたことなどをきっかけに、またしても孫社長がMBOを検討議論しているというニュースが報じられました。
いまや戦略的な金融持株会社になったソフトバンクグループにとって、これはある意味では、当然のシナリオではないかーー。特約記者の田端氏による解説レポートです。アリババ株が1ドル値上がりすると、ソフトバンクの資産は1500億円増えます。20ドル値上がりすれば、ビジョンファンドの価値がゼロになってもチャラになるというから凄い。
しかし、だからといってビジョンファンドが丸ごとコケてもいいという理屈にはなりません。投資家は「孫正義」の目利きを評価し、巨額の資金を注ぎ込んでいます。失敗すれば、ヤフー、アリババ投資で築き上げた孫神話が崩壊しかねず、「投資会社」としての未来が描けない。
2000年代のネットバブル、リーマンショックに次ぐ、10年に1度の経営危機です。この急場を、どうしのぐか。「上場廃止」というキーワードで整理してみました。