9月入学で日本教育学会が声明 財政的に問題、「拙速避けて」
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当事者意識があれば、移行にはコストがかかることがよくわかります。そのコストを跳ね除ける政治的な決断が、時には必要であることもまた確かです。
しかしながら今がその時か?と言われたら、ハッキリ違うと言えます。何よりも事態の正常化を図ることが先決、構造改革はその先の課題です。教育が国力の基盤であるなら、それこそ政治的なレガシー造りに使われて良い問題ではありません。
この問題において、推進派は正に勢いでしか物事を考えていない。何事も、システムはメリットやデメリットの観点から語られる以上に、社会に有機的に組み込まれています。その均衡を破るには、相応の体力・気力・財力を費やす必要がある。
このコロナ禍で人々が疲弊しているにもかかわらず、よく分からないけど勢いだけで物事を進めようとすること自体に、私は違和感を禁じ得ません。構造改革は綿密な戦略の下で行うべきです。部分均衡的な観点から束の間の勢いだけで論じて良いのかという問いかけです。小学校開始は多くの国は6歳ですが英国など5歳からの国もあります。シンガポールで現在インターに通う我が家の息子は、9月開始になると日本では小2、米系ではG3、英系ではY4がスタートするということになります。我が家は日本に帰ったら日本の学校に行かせるつもりでしたが、あまりにやっている内容にずれがあったら、考えちゃうかも…。
…という人がでてくると、これ、海外からの留学を呼び込みやすくなるどころか、日本人の高所得層のブライト・フライト(苅谷剛彦:公立高校間の格差是正策を打った結果、「いい生徒」が私立学校に逃げるという「ブライト・フライト」が生じ、私立学校からの高偏差値大学への進学がより有利になり、その結果私立学校への入学機会が社会階層との関係を強める)インターナショナル版、つまり海外またはインター流出につながりません?まぁNPの方々はその選択肢をご自身がお持ちで、それで何が問題なのと思われるかもしれませんが。