欧米で「川崎病」の子供が増加 新型コロナが引き金か

コメント

注目のコメント

• 山田 悠史

  マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

  ・2020年04月30日

  川崎病は、全身の血管に原因不明に炎症を起こす子供の病気です。川崎というと地名をすぐ連想されるかもしれませんが、病気を報告された医師の名前に由来しています。
  
  「原因不明」ではあるものの、季節性などの傾向もあることから、昔からウイルス感染との関連も検討されており、ヒトコロナウイルスとの関連が指摘されたこともあります。これは後の研究で否定的との指摘も出て、現状不明なままです。
  
  新型コロナウィルス感染との関連もあるかもしれませんが、ないかもしれません。まだ分からないことです。
  
  なお、お子さんをお持ちの方はご心配もあるかと思いますが、川崎病は治療法が確立しており、適切な治療を受ければ致死率も低い病気ですので、聞き慣れない病名をもとにあまり余計な心配をされる必要はないかと思います。お子さんに体調不良がありましたら、あまり病気を決めつけず、分からないことはかかりつけの医師にご相談ください。
• 稲葉 可奈子

  産婦人科専門医 医学博士

  ・2020年04月30日

  『「川崎病」の子が増加』という表現は正確ではない気がします。
  
  COVID-19のために、これまで診断されていなかった川崎病の子たちが顕在化した、という意味なのか、
  COVID-19が川崎病に似た症状を呈するのか、
  川崎病の子たちがCOVID-19で重症化しやすいのか、
  
  日本にも当てはまる傾向なのか、
  
  知見の蓄積が今後の診療に活かされるでしょう。
• 黒田 垂歩

  LEO Pharma Senior Director, R&D Asia-Pacific Hub

  ・2020年04月30日

  これまで報告されていませんでしたが、いよいよ子供への影響も見えてきましたね。
  個人的に家族2人が川崎病を患った過去があり、他人事とは思えません。2週間程度、親は病気の子供につきっきりでした。状態が悪ければ心臓に後遺症が残る可能性がある、不安な病気です。日本の大きな病院ならば比較的この病気に慣れているのが不幸中の幸いです。
  新型コロナウイルス感染=川崎病ではありませんが、親子が同時に感染するとよりリスクが上がるので、今後も注意が必要ですね。