ROE偏重経営、もろさ露呈 想定外に備えはあるか
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最適な資本構成は各企業のビジネスモデル、ステージによって異なります。コロナショックという不測の事態によって余剰資本の考え方も見直されるのではないでしょうか。
過度なレバレッジは避けるべきですが、企業は資金調達コストを勘案した経営によってROEを向上させる事は、企業の継続のためにも当然意識すべき指標です。ちょっと一面的。是非①のAkiさんの財務レバレッジの記事について見ていただきたい。
どれだけ財務レバレッジをかけられるかは、業界特性によって大きく違う。業界の資本集約性、業績のボラが大きい要因。記事に出ているTSMCがいる半導体業界は、特にTSMCのように自社でファブを持っている場合(というかTSMCはファブそのものがビジネス)は資本集約性も極めて高く、ボラも一般論として高い(そのなかでそれを相対的に抑えているTSMCとSamsungは経営手腕含めて強い)。
一方で、Akiさんの記事で事例として出ているマックなどは、本来的には需要が安定している。これは株主資本比率よりCFの安定性で見るべき。
航空会社は、特性として資本集約的だしボラも大きい。その観点で、Americanのようにレバレッジを効かせ過ぎたのは経営の失敗としか言いようがないとは思うが…とはいえ、さすがに全業種・全企業で常にコロナのような需要が完全に消えるケースなんか想定はできないが…
とはいえ、過去には金融機関がレバレッジを効かせ過ぎて、システミックリスクを増幅させて、自己資本規制が強化された。その観点で、②の対談で話したように、上場企業の債務超過をどれだけ許容するかといった規制の議論は出てくると思う。
①https://newspicks.com/news/4807450
②https://newspicks.com/news/484879420年以上前から言ってますが、まず従業員が良い製品、サービスを産める環境を整えることにお金を使い、それによって顧客が喜んで製品、サービスを継続購入してくれ、それによって産まれた利益の一部が株主に還元され、そのほとんどはその価値を産み出した従業員への還元とさらなる価値創造のための原資とすべしなのです。
法的に株主は会社の所有者ですが、所有しているだけでは何も利益は生まれません。
そこで働く人々が良い成果を世に「出し続ける」ことによってのみ利益を享受出来るのです。
そしてやはりこの資本主義という考え方は、民主主義とともにそろそろ限界を迎えているのではないかと感じます。
大きなパラダイムシフトが起こる可能性がこのタイミングであるのではないかと思っています。