[21日 ロイター] - 米オンライン旅行代理店のエクスペディア・グループ<EXPE.O>は、プライベートエクイティ(PE)投資会社のシルバーレイク・パートナーズとアポロ・グローバル・マネジメント<APO.N>に株式を約10億ドルで売却する方向で交渉を進め、合意に近づいている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が21日、関係筋の話として伝えた。

時間外取引でエクスペディアの株価は、8%近く上昇した。新型コロナウイルス感染拡大で旅行・観光業界がほぼ営業停止となる中、同社の株価は年初来約47%下落していた。

WSJによると、合意の一環でエクスペディアはシルバーレイクとアポロから取締役を受け入れる見込み。週内にも合意が発表される可能性がある。

ただ、交渉は決裂する可能性もあり、エクスペディアがPEからの出資ではなく、他の方法による増資を選択する可能性は残っているという。

エクスペディアは、コメントを差し控えた。シルバーレイクとアポロは、ロイターのコメント要請に応じていない。