日本でも抗体検査実施へ、今月にも数千人規模で
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被験者の3割近くで抗体の立ち上がりが悪かった中国の報告、検査をしたほとんどのサンプルで抗体が検出できた国立感染症研究所の報告のURLを貼りました。各国で抗体検査が行われているので今後も様々なデータが公開されていきます。
どんな症状を経験した人からとった?いつとった?どれくらいの規模で?
どんな人からとった?どんな検査キットを使って測定した?、、、
などによって結果にバラツキが出ることが考えられます。
日本がどのような計画で抗体検査を実施するか続報が待たれます。
迅速簡易検出法(イムノクロマト法)による血中抗SARS-CoV-2抗体の評価
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9520-covid19-16.html
Neutralizing antibody responses to SARS-CoV-2 in a COVID-19 recovered patient cohort and their implications
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.03.30.20047365v2とても正しい流れが報じられています。
検査、検査とはやる意見の中で、まずは用いる検査キットの正確性を検証することが大切です。それによりはじめて、その検査を用いて得られた結果の解釈ができるようになるからです。
また、地域によって流行状況にばらつきがあることから、全国的に行うのではなく、特定の地域に限定して行う意義が高いと考えられます。特に、人の動きが止まっている今ほど意義の高い疫学研究が行える時はありません。人の出入りが増えるほど、結果の振れ幅が大きくなるからです。
このため、緊急事態宣言の影響が比較的大きい間に行う妥当性が高いと考えられます。
このデータは感染の規模感、母数の推計に用いることができるだけでなく、感染経路のさらなる特定にもつながる可能性を持ち、国内で様々な条件下で繰り返し行う意義が高いと考えます。今は検査キットの正確性を検討中の段階とのこと、
検証され次第、人の移動が少ない今のうちに一度大規模に抗体検査を行って感染状況を把握することで、
これまでのPCR検査では分からなかった日本の実際の感染状況や、
そこから死亡率とかもより正確に算出できるようになりますね。
抗体陽性なら生活を制限しなくてよくなるかどうかは、抗体がどの程度の期間維持されるかなどまだ不明のため、現時点では明確な方針をだせず、
今後の大事な検討課題の一つです。