緊急事態宣言下における豪雨時の避難行動について
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今日は関東地方を中心に大雨となり、特に北関東や福島、東京でも多摩地方で4月としての12時間雨量の記録を塗り替えた地点が多数ありました。4月としては、でありいわゆる夏場の雨の多い時期の記録には及びませんが、今後雨が多くなる時期に差し掛かっており、改めて気象情報の利用と避難の判断について考える機会としていただければと思います。
それを想像するにはまずはハザードマップです。自宅が急斜面に面していたり、よく見ると窪地になっていて水がたまりそうな地形だったり、一見平らな土地でも造成前は池があったり、などという場所にありませんでしょうか。自宅に限らず、職場や学校、行きつけのお店や移動する際に通る道など、広い範囲で見ておく必要があります(市町村をまたぐと面倒ですが、それでもきちんんとみておくことをお勧めします)。
たいていの都市部では、河川の堤防が切れるなどして大規模水害にならない限りは問題ない、という場所にお住まいの方が大半だと思います。一時的にざっと降る雨は地下室や窪地に溜まりやすくそれはそれで注意が必要なのですが、長時間降る雨は河川の水位を大きく上昇させますので、どちらかといえば雨が長時間降っている状況のほうが危ない、ということになる方が多いように思います。
では、避難の判断は堤防が切れそうかどうかで判断するでしょうか?河川の水位計を見ているという方法もありますが、やはり洪水警報を一つの基準としていただきたいです。避難をするのが良いのか、自宅待機で問題ないのか、判断する基準はまずはここに置き、避難に時間がかかりそうか、歩いていくのか車で行くのか、雨脚は強くなるのか、弱くなるのか、その後の情報をもとに総合的に判断することをお勧めします。
なお、ウイルスを忌避するあまり避難が遅れて命を失っては元も子もありません。ウイルス対策については自治体や専門家で今後議論されることになると思いますので、まずは警報で避難の判断、ということをお願いいたします。この前地震があったときも、この状況で災害が起きたらどうするのか、どう判断すべきか確かに迷いました。その時の判断の参考にすると共に、起きる事態は一つだけではない覚悟も必要ですね。
特に今日はこの雨。何事もないことを祈りたいです。