ネット授業、著作権者許可不要に 28日から、政令を閣議決定
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注目のコメント
これは有難い。
来週以降にも例年より遅れて順次始まる
全国の各大学等の講義で、慣れないオンライン授業の
準備をしている大学教員たちにとっては朗報以外の
何ものでもない。
すべての講義資料の著作権チェックをこの差し迫った
タイミングで行うは一部の組織が整った大学を除いては
不可能。大学は現在立ち入り禁止になっており、教員と
事務スタッフとの連絡もいつも以上に時間がかかる。
今回の、文化庁・関係者の今回の迅速で果断な行動には本当に感謝したい!過去の学者や政治家の書いたもの、現代の最新の研究では何が書かれているのか、などを紹介できなければ、授業にならないでしょう。そういった著作物を、学生と共に授業で読み込むことにも大きな意義があります。
ただ、映像に関しては、この「著作権者許可不要」の対象外でしょう。異文化や歴史上の出来事を理解するよすがとして映画やドキュメンタリーを授業中に解説しながら学生と一緒に観たり、現在の日本や国外で起きていることを理解する助けとしてニュース映像を一緒に観たり、ということは、オンライン授業では、著作権法違反にならざるをえないでしょう。
音楽についても、オンライン授業で配信することは「著作権者許可不要」の対象外であろうと思われます。音楽大学などは授業を成立させるのが困難でしょう。ネット授業で著作物を許諾なく使える制度。10年間の議論を経て、2年前に法律が改正されたものの、権利者への補償金を巡る調整が続き、施行されていませんでした。コロナを機に施行に至るものです。
ポイントは「補償金は2020年度に限り無償」という点。権利者の集まりであるSARTRASが文化庁に「タダでいい」という認可申請をするからです。コロナという未曾有の事態に、タダ申請という前代未聞の申請です。出版、新聞、音楽、映像その他関係者のみなさまの英断を評価したい。
同時に、2021年度以降の補償金とそのコスト負担は未決着。財政措置も含め早期にセットすることを期待します。