【ポイント解説】原油暴落が「直撃」する債券、通貨、株式

2020/4/2
新型コロナウイルスによるショックが世界を襲う中、もう一つ、世界経済を揺るがす大きな問題が進行している。原油安だ。
原油価格の代表的な指標である米WTI原油先物は、2020年初の 1バレル=61.2ドルから、3月18日には同20.4ドルまで67%下落した。3月には一時、同20ドルを割り込む場面もあり、原油価格は歴史的な安値水準にある。
エネルギー資源の多くを輸入に頼る日本にとって、原油安はありがたいことだ。だが、急激かつ極端な原油安は、世界経済にも、日本経済にも、悪い影響をもたらす側面がある。
原油安がどのような問題をもたらすのか。①金融市場②新興国通貨③日本企業の業績の3つにポイントを絞って整理してみよう。

需要減と供給増のダブルパンチ