スタートアップの資金調達 コロナで強まる逆風
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リーマンショック直後に零細スタートアップの経営に携わっていたことかありますが、当時の資金環境は、ここ最近の気前の良い状況とは全く異なるものでした。
少なくとも、これから事業を始めよう、あるあは資金調達しようとする方にとって、ここ数年の追い風のタイミングで資金調達したスタートアップの経験談は、あまり参考にならないことでしょう。誰も凪の日に、時化が来た時のことなど想像しないものです。
バブルめいたタイミングに大きく賭けることを一概に否定はしませんし、運が良ければ大きな成果を挙げることもできます。ただ、そうした戦い方が成立する前提条件については理解しておく必要があると思います。
『エンジェル投資家』著者のJason Calacanisも、2008年前後について
“At that time the valuations for startups like Uber and Thumbtack were $10m — combined!”
と述べる一方で、
“For the past couple of years, startups run by founders who aren’t qualified enough to make a cup of coffee for Travis and Marco were demanding $15m valuations for copycat ideas with anemic performance.”
と、なかなか辛辣なコメントを述べています。
ただ悲観に暮れていても仕方ありません。
敢えて前向きな点を挙げると、GoogleやFacebook、ここ最近のUberなど、世の中に大きなインパクトを及ぼすスタートアップは、得てして逆境時に台頭するものです。
投資家にとっても、不況時は良い投資機会に巡り会うタイミングでもあることは言うまでもありません。
失意泰然、得意淡然。向かい風の時こそ、腰を据えて、骨太な事業を仕掛けていきたいものです。
関連して以下の記事も、ご参考までに。
着金を確認するまでがスタートアップの資金調達プロセス
https://newspicks.com/news/4570102
スタートアップ「冬の時代」のファイナンス思考
https://newspicks.com/news/4678139アジア経済危機、リーマンショックの経験からスタートアップ界では、以下の4つのことが起こるでしょう。
1)スタートアップの倒産が激増する。
2)VCの半分程度は次のファンディングができずに退出
3)機関投資家からの投資が激減する
4)バリュエーションが劇的に下がる
グロービス・キャピタル・パートナーズは、以下方針です。
・投資先企業への経営支援を強化する。
・既存投資先についてはメリハリをつけ、追加出資&積極的に攻める。
・新規投資は継続する。
6号ファンドは400億円を集め、まだ1/4以下の投資額。これからが草分けVCとして真骨頂を発揮する時です。なんか昨年までは一昔前のバンドブームと同じような感じだったよね。まあ景気が良かろうが悪かろうが、人から出資なんかされてもされなくても、会社作って大きくなれる人はなるし、ならない人はならない。ただそれだけ。