【星野明宏】授業オンライン化を可能にした学校の組織改革

2020/6/5
様々な産業に甚大な影響を与えている新型コロナウイルスの脅威は、学校教育のカタチも大きく変えようとしている。 
2月末に突如打ち出された臨時休校要請で全国の学校現場が大混乱に陥る中、早急に授業のオンライン化を実現した先行モデルとして注目された静岡聖光学院中学校・高等学校。
旗振り役となった校長の星野明宏氏は、元電通マンで弱小ラグビー部を花園に出場させたラグビー指導者という異色の経歴を持つ。「自分にカリスマ性はない」と語る星野氏独自のリーダーシップとは。インタビューは4月21日にリモートで行った。(全7回)

プロジェクトチーム型の課題解決

副校長になり、マネジメントの権限を与えられて3年目を迎えた頃から、私は勝手に組織改革を進めてきました。
といっても、大それた取り組みではなく、学校運営や生徒指導に関する小さな課題をたくさん洗い出し、教員数人ずつのチームを編成して解決にあたっていくというもの。