【関灘 茂】クライアントやチームと「長く深い関係」を築く
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「シゴテツ -仕事の哲人-」、A.T. カーニー日本代表・関灘茂さんの第6回です。関灘さんが重要視している2つのこととは何か。
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今年1月に米系経営コンサルティング会社A.T. カーニーの日本法人代表に就任した関灘茂氏。神戸大学経営学部卒業後、A.T. カーニーに新卒で入社し、同社史上最年少の32歳でパートナーに、同じく史上最年少の38歳で代表に就任した。新卒入社の日本代表も初めてだ。
エリートコースまっしぐらと思いきや、新人時代は決してできるコンサルタントではなかったという。才能あふれる同僚に囲まれながら、どんな努力や工夫を重ね、頭角を現し日本法人代表まで上り詰めたのか。
阪神・淡路大震災での被災、コンサルタントという職業との出合い、A.T. カーニーで受けた強烈な洗礼のほか、今後の戦略など、関灘氏のこれまでの人生を振り返りつつ、仕事の哲学を探る。(全7回)
■第1回 A.T.カーニー史上最年少代表の凄まじい成長の加速度
■第2回 独自のアウトプットのためのインプットとプロセス
■第3回 経営コンサルタントとして「本物の基礎能力」を磨く
■第4回 「お手並み拝見」ムードから「お主、なかなかやるな」
■第5回 学者・医者・易者・役者・芸者「1人5役」を目指す
■第6回 クライアントやチームと「長く深い関係」を築く
■第7回 日本を変える、世界が変わるために我々が尽くすこと流石、カーニーのトップにまでなられる関灘さんは、トレーニングからの学びの得方も一流だと感じました。ご自身と他の参加者の方の価値観を多角的に見る事で、目指す方向性をより強固にされている。そして、ATカーニーのパートナートレーニングは本当に質が高いですね。
ひとつ、日系企業とグローバル企業の両方で種々のトレーニングに参加した経験から思うところあり、日本人は自身の価値観を持つ事を軽視していると感じます。
日系企業のトレーニングの際は、1番大切なチーム内でのフィードバックセッションですら内職したりしていて、失礼ながら今振り返ると、メンバーの自己認識やチームに関する発言もかなり浅かった(ビジョンが大切だと思った、等)。
一方、グローバル企業での海外メンバーとのトレーニングでは、自身のパフォーマンスやチームメイトからのサポートについて、各メンバーとも(それこそ、涙を流しながら)本質をついた発言をしていて、自己認識、さらにはチームへの認識に関して、日本人とは大きな差があると感じました。その時ほど私の性格や価値観、仕事のスタイルに関して鋭く的確なフィードバックを受けたのは初めてで、鮮烈な印象を持っています。
統一の知識を暗記する精度を競い合い、個の意見を表に出したりぶつけ合ったりする事をよしとしない日本の義務教育が根にあるのかな、としみじみ感じます。実質的にジョブオファーの記事より、こういう仕事の哲人という形で個人にフォーカスする方が経験談などを通して、勤務先のビジョンや人間関係、プログラムなどが分かり、読み手としても興味を引くのではないか、と思います。
今回の記事では海外プログラムは羨ましいなぁ、と思いました。パートナー向けなので、いいプログラムなのは当然か、という思いもありますが。