スタートアップ・バブル終焉で吹き荒れる「リストラの嵐」

2020/3/3

4カ月で8000人が職を失う

過去10年間、テクノロジー系のスタートアップ企業の成長は目覚ましく、人材の採用が追いつかないほどだった。
だが今では大量のリストラが始まっている。
1月にはロボットを活用した宅配ピザのZumeと、カーシェアリングのGetaroundが500人以上を削減。
その後、DNA検査キットの23AndMe、物流テックのFlexport、ウェブブラウザ「FireFox」の開発元Mozilla、さらにはQ&AサイトのQuoraも人員削減に追い込まれた。
「審判の時がやってきた感じだ」と、ニューヨークのラックスキャピタルに所属するベンチャーキャピタリストのジョシュ・ウルフは言う。
長きにわたって雇用創出と革新の推進力であることを自認し、ライドシェアのUberや民泊のAirbnbをはじめ、旧弊な業界に革新をもたらした数々の著名ブランドを生み出してきたスタートアップ業界にとって、これは屈辱の変化だ。
大規模リストラに踏み切ったカーシェアのGetaround(Smith Collection/Gado/Getty Images)