【コロナ禍】「在庫ゼロ」に怯えるアマゾンの混乱
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アマゾンは先手を打っている。7月に開催予定の「プライムデー」に向け、在庫の確保に余念がない。これがアマゾンの強さですね。
今になって、トランプさんの自国主義はある意味、当を得た施策だったと思わせる状況になってきました。他国依存のサプライチェーンは、ウィルスや自然災害に弱い。部品がひとつでもたりなくなると、完成しないものもある。
「中国の状況が今後数週間以内に落ち着かなければ、4月半ばには日用品が主要な店舗から姿を消すこともあり得る」とはウェルズファーゴ。「(新型コロナウイルスによる)供給体制リスクを懸念すべき時期は、すでに到来していると考えられる」とのことです。需要予測は永遠の課題。コロナのような予期せぬ事象が発生するとどうしようもない。ただ、常に在庫を潤沢にもっておくことは在庫廃棄の問題などもあり、ジャストインタイムの方にむかっていくことは間違いない。今回のコロナの経験もふまえ、次に活かすしかないですね。
‘’アマゾンは米国内の同業他社よりも早く、品不足を肌身で感じることになる可能性が高い。在庫を少なめに保つのが同社のスタイルだからだ。
在庫数を抑える手法は、通常であれば、将来的な需要を見越して製品を購入・ストックする資金を確保せずに済むため、より効率的にビジネスを運営できるというメリットがある。‘’モノだけでなく、カネにも注目。Amazonはさすがに大丈夫だろうが、売掛金<買掛金などCCCがマイナスだったり薄い場合は、通常の事業運営時には運転資金が要らない事業形態。一方で、売上が何らかの理由で止まれば、調達先への支払いは続く一方で、現金が入ってこない。
飲食・小売などではそういう企業は少なくなく、運転資金を支えるために、各国の銀行への金融当局の政策指導が始まっていくと思う。
あと、需要予測やサプライチェーンでAIが使われ始めている。一方で、こういう異常時にどれだけそれが機能するか、悪さをしないか、それが初めて世界規模で試されているともいえる。
金融では数十年にわたって「クオンツ」と呼ばれ、定量情報を投資などに使ってきた。ロシア危機でのLTCM破綻や、2007年のパリバショック(クオンツショック)、2010年のフラッシュクラッシュなど、こういう発生確率が低い歪んだケースには、機械は弱かった。サプライチェーンのほうがより複雑性が高く、色々なリスクケースが出てくると思っている。