テスラとパナソニック、太陽電池の共同生産解消へ
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パナソニックはテスラと、2つの電池について提携しています。一つが有名なEV用の車載電池、もう一つはあまり知られていない太陽電池。ソーラーパネルを構成する「セル」と呼ばれるものです。
テスラはこのセルをベースに、屋根一体型のソーラーパネル「ソーラールーフ」を製造販売するもくろみでした。テスラがこのパネルの発売を発表するやいなや、大量の予約が入り、同社の人気EV「モデル3」のような人気を博しました。
そして、車載電池の巨大工場であるギガファクトリー同様、太陽電池についても、米国にバッファロー工場なる工場を両社の共同投資で作りました。
そして、生産立ち上げに苦労したギガファクトリー同様、バッファロー工場でもテスラがソーラールーフの生産に苦労し、計画通り事業が進みませんでした。何もかもが似ており、瓜二つの関係ですね。
ですが、最終的にギガファクトリーは軌道に乗せ、モデル3は世界で最も売れているEVの地位を獲得しました。その裏で、ソーラールーフについては、テスラCEOのマスク氏がモデル3の生産立ち上げに追われる中で関心を失いつつあったと言われ、事業が成長するめどが立っていないようです。
ちなみに、パナソニックのバッファロー工場への投資額は300億円超。
手前みそですが、パナソニックのこれまでの投資戦略の振り返りについてまとめたオリジナルコンテンツ記事も先日配信しました。
https://newspicks.com/news/4643255?ref=user_3880870太陽電池や車載蓄電池などは、パナソニックが長年やって儲けてきた「組み立て製造業」とは違うタイプの製造業です。このため、パナが慣れている大量生産によるコストメリット(私がよく使う用語でいうと「金型効果」)がそれほど出ないのではないかと想像しています。
このため、いくらやっても思ったほど儲からない、「期待はずれ」になってしまう、ということのように思います。