世界の債務残高、今年は過去最高の53兆ドルに=S&P
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新興国にとって投資をしてもらう為には、マクロ的なは外貨準備高が重要です。(配当などの投資回収の原資となる外貨があるかどうか)
一方で過多な外貨建て借入は外貨準備を減少させてしまい投資環境が整いにくいというデメリットがあります。
新興国としては安易に国債を発行したり保証を出さずにやりたい事業の契約者となり、プロジェクトベースで借り入れを起こす方が賢明です。いわば金銭的な債務を商業的な債務にすることによりプロジェクトから民間からのサービス(電力、病院など)が得られる分だけ対価を支払うというストラクチャーにすることで、新興国から見れば事業をアウトソースできるのでどんぶり勘定で借りるよりも効率的で目的が明確です。なぜならサービスがちゃんと提供されなければ新興国に支払い義務がないからです。国債の場合、借りた資金で実施した事業が上手くいってなくても国債の返済は必要です。これだけの低金利で、かつ、日本を始め各国で社会保障費が拡大しつつある中では、国債発行増加は当然でしょうね。
より大きな問題は、例えばギリシャの国債利回りが米国を下回るなど、クレジットリスクが軽視されている点だと思います。
債券発行の膨張だけを持って危機近しとは思いませんが、買えるものがない投資家が、リスクの深掘りをしすぎることは、やはりいつかきた市場クラッシュへの一里塚ではという思いが拭えません…