【豊田剛一郎】マッキンゼーで鍛えられた課題解決力

2020/4/1
医療テックベンチャー・メドレーの代表取締役医師――そんなめずらしい肩書を持つ豊田剛一郎氏。前職はマッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタント、それ以前は日米の医療現場を経験した脳神経外科医と、異色のキャリアを歩んできた。しかしその根底には、「医療の未来のために働く」という一貫した思いがあったという。

「医療ヘルスケアの未来をつくる」をビジョンに掲げ、医療のさまざまな課題解決に取り組むメドレーに至る道のりをたどりながら、豊田氏を突き動かしてきた志や哲学を聞いた。(全7回)

面接を忘れて楽しい議論

マッキンゼー・アンド・カンパニーの採用試験では、面接官のパートナーと1対1で行う「ケース面接」がありました。
その場で与えられたテーマについて考えていくのですが、医療の世界にいた自分にとっては、考えてみたこともないようなお題ばかり。
例えば、「大相撲協会の売り上げを倍増したいという相談を受けたら、どんな提案をする?」といった感じです。