アップル供給の鴻海、深セン工場の操業再開許可取得＝関係筋

［台北　１０日　ロイター］ - 米アップル<AAPL.O>の供給業者である台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業<2317.TW>が中国政府から中国南部の深セン市の主要工場の操業再開許可を得たことが１０日、関係筋の話で明らかになった。

関係筋によると、鴻海の深セン市の従業員の約１０％に当たる約２万人が１０日付で深セン市の職場に復帰した。

ロイターはこの件に関して鴻海からコメントは得られていない。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国最大の製造拠点の１つである江蘇省は域内の企業に対し、少なくとも２月８日まで、上海市内では２月９日まで操業を停止するよう通達。広東省の東莞市は２月１０日まで操業しないよう指示していた。

鴻海の中国北部の鄭州市にある主要工場はすでに操業再開許可を受けていることが、関係筋の話でこれまで明らかになっている。

コメント

注目のコメント

• 高口 康太

  フリー ジャーナリスト

  ・2020年02月11日

  組み立ては主に鄭州が担うようになってきましたが、開発などを担うのはシンセン。再開といっても人がいないのでは、影響は大きそうです
• 碓氷 早矢手

  講談社 宣伝統括部担当部長

  ・2020年02月11日

  複雑な機械の組み立ては、大量かつ多様な部品によってなされるため、大きな工場だけでなく、多くの工場の操業再開許可が必要です。どこまで、操業再開許可が出ているのか、この記事だけではわかりません。
  今回のことで、中国以外に生産拠点を持つ「チャイナプラスワン」が再び叫ばれるでしょうが、多様な工場の集積が重要なポイントなので、簡単ではありません。
• 荻生 泰之

  EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング パートナー

  ・2020年02月11日

  ついに操業再開です。
  武漢市や湖北省では新型肺炎は落ち着いていませんが、
  地域的に落ち着いており、感染対策をしているのであれば、操業を再開しても良いと思います。
  
  本当に再開できるレベルなのかは分からないので心配です。