【予言】この10年、VC業界で起きる「8つの変化」

2020/2/10
この記事は、NewsPicksのグループメディア米Quartzの特集「The VC Boom(VCブーム)」の一記事です。ほんの十年前までは小さな産業に過ぎなかったVCが現在、引き起こしている問題と未来を論じます。

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2020年代のベンチャーキャピタル(VC)には何が起きるのか。
約50年前に登場して以来、VCは1970年代には防衛・軍需産業、1980年代はパソコン業界、1990年代はドットコム業界、そして2000年代はクラウド、2010年代はモバイル業界に投資して、巨大な変革の立役者となってきた。
組織の面でも、VC企業は小さなパートナーシップ(合資会社)から、数十億ドルの資金を動かす巨大機関投資家へと成長してきた。
では、これからの10年はどんな成長を遂げていくのか。大きなトレンドは「8つ」あるといえるだろう。
(写真:Tick-Tock/iStock)

①成長は続く(次なる市場で)

VCが資産クラスとして(つまり投資対象として)大きな成功を収めてきたことを考えると、今後もその成長は続くだろう。たとえ景気後退が起きても、VCにはこれまでの10年間に集めた資金がたっぷりあり、もっと大型のファンドに投資する余力が十分ある。