【理解】だから「汚職」は無くならない

2020/2/8
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けする「10分読書」。短時間で本の中身を学ぶことができ、現代のビジネスパーソンにぴったりの内容になっている。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。
世界人口の半分以上は、汚職が当たり前の国で暮らしている。
しかし汚職は、万人に直接的な害を及ぼすわけではないので、解決が難しい。
汚職はさまざまな観点で研究されてきた。だが、今回は経済学でいう「均衡」という切り口から捉える。
規範や周囲の期待から逸脱するほど、個人にとっては「高くつく」。
その結果として、全く汚職が発生しないか、全員が汚職に関与するかのいずれかに均衡する。
普段は汚職と関係ないように思える一般市民であっても、法で保証された公的サービスを当たり前に享受できるように、他の人と同じように賄賂を支払ったりする。
ここには、権威と権力の格差も存在している。
汚職は社会的期待に基づいているので、この期待をどう変えるかが、汚職を無くすカギになる。

汚職を判断する「3つの基準」