「ミスタードラゴンズ」高木守道さん急死 12日にはラジオ出演…急性心不全78歳
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大変残念です。こういう不慮の死を完全に予測・予防することが、私の人生をかけたミッションです。
急性心不全という病名で既往のない方が突然亡くなる場合、初発の急性心筋梗塞(多くは左前下行枝)発症直後の心停止、もしくはAfterload mismatchを原因とする純粋な急性心不全(CS1といいます)、もしくは全然原因がわからないので心不全とした場合がほとんどです。
急性心筋梗塞は病院につけば9割助かる病気、CS1の急性心不全はほとんど助かります。いずれも、発症時に周りに人がいることがとても重要です。救急要請さえすれば、助かる可能性がぐんと高まります。
とても残念です。二期目の監督としての仕事ぶりには満足していないが、その分までまだまだ長生きして、ドラゴンズを外から支え続けていただきたかった。
これが、多くのドラゴンズファンの心境ではないかと想像します。
高木さんが発症された「心不全」は、心臓のポンプ機能が何らかの原因で低下し、心臓に負担のかかった状態を指します。肺から酸素を含んだ血液を回収し、全身に送り届ける「ポンプ」が機能しなくなると、肺に血液が充満して呼吸が苦しくなったり、全身に血液を送れず酸素不足や血圧の低下が起こり、生命に関わる状態となり得ます。
日本では世界をリードするような超高齢化社会を迎え、急激に拡大する感染症のようになぞらえて「心不全パンデミック」と呼ばれるほど、心不全患者が急増しています。すでに100万人と言われるがん患者数を超えており、国民病と言っても過言ではない病態の一つです。
高木さんのような強い方の命をも一瞬で奪い去りうるのです。
本当に心からご冥福をお祈りします。ドラゴンズの歴代セカンド、All time bestは間違いなく、高木守道さんでしょう。ドラゴンズファンならずとも耳にしたことがあろう応援歌「燃えよドラゴンズ」の1974年オリジナル版(唄はOB坂東英二)の冒頭、「1番、高木が塁に出て〜♬」にもあるように、1番バッターとしての出塁率も抜群でした。
監督になられてからは、その頑なスタイルで時々スポーツ紙記者とやり合うシーンもあったようですが、功績を鑑みてもまさに「ミスタードラゴンズ」。忘れられない方です。御冥福をお祈りします。