【新】いきなりステーキ社長の話を「4つの数字」で理解しよう

2020/1/16
経済ニュースを「数字」でつかみ、ビジネスパーソンに不可欠の数字感覚を養うための新企画「The Numbers」。
NewsPicksが注目する企業の決算・会計から、マーケットの話題、投資まで。様々なテーマを「キーナンバー」で読み解く新連載の第1回で取り上げるのは、話題の「いきなり!ステーキ」だ。
危機に陥るステーキ屋、一瀬邦夫社長の独占トークを「4つの数字」で理解していこう。
(写真:西村尚己/アフロ)

❶店舗数:3年で100→500

2013年のオープン以来、肉食・低糖質高タンパク食の盛り上がりや、孤食化のトレンドも取り込んで、全国約500店舗にまで急拡大した「いきなり!ステーキ」。
立ち食い、肉の量り売り、高い原価率といったスタイルを武器に飲食業界を席巻したはいいが、あまりの急拡大路線が、ここにきて裏目に出ている。
そのペースは、2016年からの3年で実に3.8倍というスピード拡大だった。
2018年に至っては、わずか1年で202店舗も新規オープン。焼肉チェーン第3位の安楽亭の全国店舗数が221店(2019年9月)だから、いかにすごい数字かがわかる。
出所:ペッパーフードサービスの発表資料よりNewsPicks編集部作成。
注記:44店舗の退店を決定も、新たな出店計画は未定。
一瀬 2017年8月に東証1部に昇格した時の記念パーティーで、「来年(2018年)は200店出すぞ」と宣言しました。
それまでの4年間で187店舗だったので驚かれましたが、僕は言ったことは絶対やる。ということで、2018年は1年間で202店も出して達成しました。
しかし結果的に、カニバリゼーション(自社店舗同士での食い合い)が起きてしまった。
──なぜ急拡大を続けてきたのですか?
とある会社が、「いきなり!ステーキ」を真似して、同じようなお店を作ったのです。