【蛯原健】強まるテクノロジー保護主義、SDGsがトレンドに
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グローバルのテクノロジー、スタートアップ動向についてインタビューして頂きました。各国そうであるように日本には諸外国と違う独自の特徴があります。日本の最も顕著な特徴の一つは民も官もレガシーが大きいという事でしょう。
したがっていま世界で最も資金を集めているヘルスケア関連は規制や業界団体が強い日本ではアゲインストであるし、いまアジアや欧州を中心に本格台頭しつつあるサステイナビリティ系テクノロジーや地方問題解決型スタートアップも、行政や既得権益との調整コストの高い日本ではまだ多くありません。
しかし世界のトレンドは着実にそちらに動いています。再びこれらの分野でも日本が周回遅れ、と将来言われる事のないよう警鐘を鳴らす意味も込めてインタビューに回答させて頂きました。2020年のテクノロジー地政学の見通しについて、プロピッカーでリブライトパートナーズ代表の蛯原健さんにシンガポールでお話しを伺いました。2017年から大予測シリーズに見解を寄せていただいていますが、毎年、見事にトレンドを的中させています。
2020年を読み解くキーワードとは何か。国際政治経済的なマクロ視点と、老舗ベンチャーキャピタリストとして数多の起業家と対話を重ねてきたミクロの視点が絶妙に交差する内容です。この領域は間違いなく盛り上がるけど、モビリティと比べても重く時間がかかる。スタートアップとしてはデジタルだけで完結する領域、VR/AR、ブロックチェーンが注目されると思う。リアルと連動するとネットワーク外部性が効かないし、利益逓増型にならないし、さまざまな既得権や規制があり時間がかかる。
今後は、「インターネットの外」におけるデジタルトランスフォーメーション、ソーシャルインパクト的な社会問題解決型スタートアップ、そして地方という3つの領域が重なるところが注目領域です。