「えっ!もう退院?」背景にある病院の綱渡り経営
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各国の平均入退院日数をみると、日本の医療がいかにお人好しというか必要以上に長い入院が多いんやろうなぁと愕然とする。。
日本がいくら高齢化社会だからって、その理由だけでこんなの他国と差はつかない。
国民皆保険の弊害は大きいと思う。
日本はいくら入院しても大した負担にはならないけれど、
他の国だとそうはいかない。入院費のことを考えると、患者さん自身も極力はやく退院したいはず。
入院の原因にもよるので一概には言えないけれど、
手術目的の予定入院については、手術の低侵襲化もあって短期化しているのは間違いない。
これは無理のない合理的な短期化。
記事中にあるように、国が決めたいろんなルール、制約があって、入院が長期化するとむしろマイナス収支になりかねないようになっているから、
病院側の事情があるのも事実ではあるけれど、
日本の病院は本当に良心的なので、タイトルにあるような、患者さんが『えっ!?』とか言ってるのに無理矢理退院させられるようなことは正直ないと思う。現場の視点としては、あくまで医療者と患者間での合意のもと医学的、社会的に十分退院可能と判断された時点で退院となるべきであり、「えっ!もう退院?」は本来あってはならないことです。
このようなことが発生してしまう理由には以下のような種々の要因が挙げられます。
まず、医療チーム側の要因として、十分な家族との話し合いが事前に行われていない、退院計画がそもそも不適切、多職種での退院調整会議が十分行われていないなどの要因が背景にある可能性があります。これらが十分行われていれば、食い違いが回避できる可能性が高くなります。
(しかし、医師による不要な「念のため」入院が減っているとしたら、それは健全な流れだとも思います。)
また、患者要因として、不必要な長期入院を望む声が多い傾向もあるでしょう。日本は、多くの方にとって、入院費用が安すぎるのです。不要な入院期間の延長は、不要な検査、治療を導き、確実に医療資源の無駄遣いにつながっています。しかし残念ながらそれを意識できる方は限定的であり、病院が医療を届ける場所から「一時的な預かり場所」「介護施設」と混同されてしまっているケースも散見されます。
また、病院経営側の要因として記事の内容がごもっともなところもありますが、例えば私の所属施設では、現場判断にそこまで大きな影響は及んでいません。
そして、このような病院経営の背後には、そもそも入院期間の短縮傾向を導くような政策誘導という大きな要因が働いていることも忘れてはなりません。
このように、「えっ!もう退院?」がおこる理由は複合的で、タイトルのように「病院の綱渡り経営」にあるわけでは必ずしもありません。
そして何より、日本の異常な入院期間の長さを、医療者、非医療者のコンセンサスを形成しながら、少しずつ正していくことが日本の医療の健全な未来を導くということを忘れてはいけません。そのプロセスが問題なのであって、方向性自体は間違っていません。
退院受け入れ先の充実、介護体制整備など課題は山積みですが、そのような健全な未来の構築のためには医療者に限らず皆様のご理解もとても重要になってくると思います。日本の医療は至れり尽くせりで、素晴らしかたなぁと思うのがアメリカに来てからの感想。
医療費がバカ高いので、 入院なんぞアメリカでは出来るだけしたくない、、、、。救急車呼ぶのも高額だから、フラフラしてても救急病院に自分が運転して駆け込むってこともアリアリです。
例えば私は次女妊娠中、重度悪阻で文字通り「死にかけ」ましたが、何も食べられない、吐いてやつれる、1日に何度も倒れる、、、、という状態でも、入院はさせてもらえず。病院で点滴をうつための針を入れてもらって、点滴セットが家に送られ「あとは自分で点滴セットしてね、大丈夫だから」と言われた時には仰天しました。
義理の母が肺炎になった際も同じことが。友人がガンになって乳がん切除した時にも、入院は手術当日から3日だけ。
それでも案外平気、、、という人がほとんどなので、「手厚くなくても結構人間って大丈夫なんだ」と思ったり。