【秘伝】3つの掟。プロダクトで大切なことは、インスタに学べ

2019/12/16
スナップチャットをまねて、本家を超えるほどのヒット機能となった「ストーリーズ」など、戦略的なプロダクト開発や、洗練されたデザインで知られるインスタグラム。
そのトップを担う人物たちは、何を考え、どんな開発体制で組織をマネジメントしているのか。カリスマ創業者が去った後、社内ではどんな変化が起きているのか。
インスタグラムでプロダクト開発部門のトップを務めるヴィシャル・シャーと、元デザイン部門のトップで、現在は世界で初めてアメリカ以外に発足した、日本の開発拠点を率いるイアン・スパルターらを独占直撃。
そして、その日本の開発拠点で、最初に開発されるプロダクトが、「QRコード機能」であることが、NewsPicksのインタビューで新たに分かった。
彼らの証言を基に、新生インスタにおいて「変わるもの・変わらないもの」を読み解く。
彼らが初めて明文化したプロダクト開発「3つの掟」も明かす、貴重なインタビューになっているはずだ。

創業者と作った「インスタ3原則」

──創業者が去って、1年が経ちました。プロダクトを作る上で、今でも彼らの哲学は息づいていますか。
シャー はい。創業者のケビンとマイクがインスタを去る前、実は彼らと(インスタ責任者の)アダム、私を含めたごく少数のメンバーで、じっくりと話し合う機会を設けました。
2010年に創業してから行ってきた決断を振り返って、インスタの価値観と原則(values and principles)とは何か、きちんと「明文化」しておこう、ということになった。
出来上がった「インスタのバリュー」は、3つの要素から構成されます。