JR東日本がQRコード改札を検討する理由。QR採用は退化じゃない
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世界で1日当たりの乗客数はトップ10位を日本が独占しています。
それだけの乗客数であれば、ICカードを採用するのが順当だと思います。
QRコードにはQRコードのキャパシティと適正規模があると思います。
沖縄のモノレールとは比較はできないと個人的には思います。記事でも近郊交通と長距離路線に分けられて解説されていますが、特に後者の場合QRコード改札だと特別なデバイスも事前の発券も不要というメリットがあります。
例えばインターネットで新幹線等を予約した場合、送られてくるQRコードを印刷するなりスマホに入れておけばあとは改札に直行出来るわけです。ICカードもアプリも不要で、発券のため駅でみどりの窓口や高機能券売機に並ぶ必要もありません。
このメリットの恩恵を一番受けるのは恐らくインバウンドの訪日客です。言葉の不慣れな国の駅で右往左往せずに出発前に移動手段を確定できる心強さは納得出来る方も多いのではないかと思います。
もっとも、JR各社のインターネット予約ページの英語版が悲惨な出来、繰り返します、本当に悲惨な出来である現状ではそっちをリニューアルするのが最優先ですが(オリンピック来年だよ? 大丈夫?)
近郊交通についてはICカードを基本路線として一回券や回数券の問題は割り切りも必要ではないかと思います。例えばパリでは来年チケTという磁気式の乗車券の販売が終了し、一回券や回数券については2ユーロで買い切りのカードへのチャージに置き換えられます。この2ユーロは一時滞在の旅行者等にとっては追加負担となりますが、そこは割り切りだと思います。
加えればNFC決済対応のクレカやスマホで改札を通過できるロンドン方式のオープンループが一回券や一日券の置き換えには最も理想的だと思います。ただスマホの場合は決済にカード番号ではなくトークンを用いますが、このトークンが更新される可能性があるため日付を跨いだ回数券の実装は難しいという問題もあります。この点でVISAやMasterがNFCを用いた改札の規格を作っていると聞いたことがあります。接触型が使えない人がQRコードは使えると考える意味がわかりませんね。
要は思い切った方針転換と丁寧な説明と現場対応をすれば、利用者は付いてくるということだと思います。
であればそれを接触型カードでやる方が早いし無駄なお金もかからない気がします。