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コメント
注目のコメント
楽天EC経済圏よりも規模の大きい楽天カード経済圏。楽天カードの下に楽天銀行等がぶら下がる楽天フィンテック部門の組織図はとてもユニークです。これまでの金融の常識から考えれば、銀行の下にクレジットカードというのが普通だからです。
楽天グループはいまも昔もeコマース「楽天市場」におけるモノやサービスの販売が中心にあり、金融はそれを支えるインフラ機能として存在しています。そしてその金融部門自身が収益部門としてさらに大きく進化してきている。その柱は決済部分を担う楽天カードで、その先に銀行や証券がある。これは楽天グループとしてはきわめて自然な発想とのこと。こういう位置づけのなかでクレジットカード事業を伸ばしてきたのが楽天なのです。
本格的に通信事業にも参入してくる楽天に対して、ソフトバンクグループがディスラプションを狙っているのもクレジットカードビジネス。PayPayでポイントの最大還元を受けるためには同スマホ決済をヤフークレジットカードと紐付けることが求められている。ソフトバンクグループは決済事業やスーパーアプリ事業の拡大と楽天対策等を兼ねた巨額の投資を今後もさらに計画していると予測しています。
そして2020年には日本にもアップルカードが上陸してくるはずであり、来年はクレジットカード業界がいろいろな視点から要注目です。リボ残高とキャッシング残高は、単なるストック型の金融収益だと言うことになると、批判も受けやすいが、それをカードのポイント還元を行う原資にしているというのは、持続可能なビジネスモデルとして優れていると思う。これがあれば、キャッシュレスのポイント還元も消耗戦にならないからで、メルカリなど後発組には真似のできない、今の楽天の強みだ。
他方、クレジットカード業務自体について見ると、
「クレジットカード業界全体としては危惧すべき・・・(中略)・・・日本のカード業界は、残念ながら実はすごく遅れていて、オーソドックスな形でしかサービスを提供していない」(記事中より引用)。
クレジットカードは入会審査が「過去の収入」情報(お金の流れの川上)に依存しすぎていて、若年層の受け入れ準備が追いついていない。足元の消費行動情報という川下を抑えるフィンテックによってdisruptionされるのを待っているとしか言えない状況だ。
2022年に成人年齢が20歳から一気に18歳に引き下げられた時に、クレジットカード会社の多くは「リアルな消費を行っている」18歳と19歳のキャッシュレス消費のパイを丸ごと取り損ねると思う。
AmazonやApple、メルペイはそこを攻めてくる。
楽天が、そのフェイズで戦う準備が出来ているかは、大いに疑問だ。結局のところクレジットカード事業の収益を支えるのは、キャッシングの金利、リボや分割払いの手数料。
昔は加盟店手数料などが柱だったものが、こちら側に大きくシフトしてきた。その意味では本来事業は「貸金業」として見るべきだと思う。
やはり楽天の事業の柱はECであり、それを成長させるためのカード事業です。
ただしこれだけ金額が大きくなってくると、与信管理など個人信用に関わるノウハウが必要となってくると同時に、これを利用したスコアリングなどの事業が見えてくる。
というシナリオかなぁ?でもこれはすでに他所でも行われていることであり、結局楽天市場の領域を超えられないし、国内だけでは非常に苦しいと思う。
それから何でもかんでもFinTechと呼ぶのも違和感がある。このグループの構成図見て、金融領域をFinTechとするのはどうかなーと。
僕の自宅のマンションは、真ん前にクリムゾンタワーがありまして、毎晩遅くまで電気付いてます。(20時に一度パーッと全ての電気が消えて、その後にポツポツと電気が付くのです)
そちらに座す巨人 の、今後の動向は要チェックです。地域経済への影響が大きいので末永く二子玉川にいて頂きたいw