【独白】AIの頂点に立つ男が語る、「優秀な才能」の条件

2019/11/24
すべてを生み出した男は今、何を思うのか。
囲碁も将棋も、自動運転も、機械翻訳も、何から何までを「それ以前と以後」に分けられるぐらい変えてしまったAI。その根幹テクノロジー「ディープラーニング」の頂点に立つ男が、トロント大学名誉教授のジェフリー・ヒントンである。
今年72歳になるヒントンは、誰もAIに見向きもしなかった1970年代からの「冬の時代」から、脳の神経細胞(ニューロン)を模した「ニューラルネット」を研究しつづけ、ようやく30年越しに時代が彼に追いついた。
その世の中を圧倒的に変えてしまったインパクトから、ようやく今年、コンピューター科学界のノーベル賞とも言われる「チューリング賞」を受賞した。
NewsPicks編集部はこのたび、ヒントン教授の単独インタビューに成功。その源流を追った特集「AIカナダ」の続編として、最高権威が語る「真のAIの今」を語り尽くしてもらった。

なぜ、私が「知能」に惹かれたか