ＨＰ、ゼロックス提示の買収案を拒否－協議の可能性は閉ざさず

（ブルームバーグ）： 米ＨＰの取締役会は米ゼロックス・ホールディングスから提示された買収案が「ＨＰを著しく過小評価している」として、ゼロックスのジョン・ビセンティン最高経営責任者（ＣＥＯ）に宛てた書簡で受け入れ拒否を表明した。

• 「ゼロックスと統合した場合にＨＰ株主に価値が生じるかどうか、模索することは排除しない」
• 「答えを出すべき根本的な疑問」があるとし、2018年６月以降にゼロックスの売上高が減少したことを指摘。「ゼロックスの事業見通しと将来の展望について、著しい疑問を抱かせる」と説明

発表文リンク

原題：HP Rejects Xerox Proposal, Says Open to Discussing Transaction（抜粋）

記事に関する記者への問い合わせ先：New York Jim Silver [e-mail]

記事についてのエディターへの問い合わせ先：Sebastian Tong [e-mail]

©2019 Bloomberg L.P.

コメント

注目のコメント

• 清明 祐子

  マネックスグループ 代表執行役社長CEO

  ・2019年11月18日

  HPからすると、そもそもゼロックスからの提示株価がアンダーバリューでありり株主利益を考えた際にベストではなく、ゼロックスからの売上が減少基調である中での将来性への疑問もあり、シナジーの検討ももっと精緻にしないといけないということです。
  予想された反応ではあります。
  本件、ゼロックスの10%超株主で、直近でHPの株も購入した投資家は両社の統合をプッシュしていたという記事も見ましたが、今後の展開に注目です。
• Hamada Tomonori

  Consulting firm 執行役員 Partner

  ・2019年11月18日

  第一印象として、HPとしてはゼロックスに買収されるのはもちろん、買収すらしたくないのではないかと。
  シナジー云々よりも、彼らの事業リスクを共有するべきかどうか、からの議論かと。
  そんな中でも協議の可能性を残すということは、HP自身も苦しいのかなと。
• Kato Jun

  ユーザベース SPEEDAアナリスト

  ・2019年11月18日

  まぁ普通の回答。Xeroxの成熟度にかかるリスクも含めて考慮した時に評価額が低い、もちろんもっと評価を上げるのであれば考えないわけではない。