東レ、三菱ジェット部品の生産停止 三菱重が自社加工
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記事を読む限り、これまでは材料と加工までを東レが担当していたが、今後は東レは材料供給までとなり、加工においては三菱重工が担当するとのこと。理由は開発期間が伸びたことによるキャッシュフローの悪化のようですね。量産に移行することでキャッシュアウト以上にキャッシュインが増えるので、それが遅れたら採算が合わなく事業を維持できなくなります。炭素繊維の加工は技術が必要とされるので、三菱航空機としては三菱重工に頼る部分になるのでしょう。三菱としての本気が伝わってきます。一方、サプライヤーサイドからすると、やはり開発遅延のダメージが大きいことが伝わってくるので、同様なケースは今後も発生するのかもしれません。サプライヤーあってのスペースジェット。
注目のコメント
東レが担当していたのは尾翼.2000年頃から東レと三菱重工はCFRP成形技術「VaRTM」を改めた「A-VaRTM」(Advanced-VaRTM)の研究開発を行っていた.三菱重工は,それ以前,今もですが,CFRP成形に関しては,戦闘機の主翼を一体成形可能な巨大なオートクレーブを有するなど,世界でも吐出した技術を持っています.MRJは初期案ではもっとCFRPを多く採用する予定でしたが,思ったほど重量軽減が認められず,主翼構造などを従来のアルミ合金に変更しました.それが最初のころの計画遅れの原因でもありました.結果,CFRPは尾翼などの一部にとどまり,それを東レが納めることになっていました.東レもMRJとA-VaRTMを大きく宣伝していただけに残念ですがしょうがないですね.現在TC取得を目指しているM90に関しては製造機数も限定的になりそうなので三菱重工の社内でも製造可能でしょうね.次のM100からまた東レに期待です.