トヨタがプリウスで圧勝し、ソニーがiPodに惨敗したブランド戦略の明暗 - DOL特別レポート
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おお、アーカー教授のインタビューが。
ちょっとタイトルは煽り気味ですが、整理されたインタビューです。
アーカー教授が話している「高次の目標」が、企業ミッションとか、最近マーケティング界隈では良く出てくる「ブランドパーパス」ですかね。
高いミッションやブランドパーパスを掲げ、それを組織をサイロ化させないように全社一丸で取り組み、取り組みやコンテンツにストーリー性を持たせて伝える。
その成功事例としてテスラ、失敗事例としてセラノスが出てくるのがアメリカらしいですよね。
ある意味、企業価値を無限に膨らませ続けてついに逆噴射してしまったWeWorkも、その象徴と言えるかもしれません。
そう考えると多くの日本企業が失われた30年にはまってしまったのは、バブル崩壊後、組織がサイロ化してサラリーマン経営者が多く生まれた結果、自社のミッションや存在意義を忘れ、自社の商品やサービスをミッションからつながるストーリーとして語れなくなってしまったことが大きいのかなと改めて感じます。
でも、トヨタとか、日清食品とか、ユニクロとか、創業者や創業一族がそれを語り継ぐことによって、成功し続けている企業も日本にはたくさんあるわけで。
ヒントは意外に身近なところにあるのかなと思う今日この頃です。ソニーがAppleに負けたのは技術的なものでもブランドでもない。技術的にはあの時点でもソニーが上だった。ソニーが負けた原因はアプリケーションがカスだったから。ソニーは昔からアプリケーションはハードウェアを売るための販促ツールであり、永続性がなかった。ハードウェアが販売終了したらアプリケーションのサポートも切れて使えなくなる。だから大切なデータを預けられない。あの時もSonicStageというソニーのエゴしか感じられないカスアプリがitunesの遥か斜め下を行ってたのが原因。その後もアプリケーションで迷走を続け、ハードウェアは良いんだけど使い勝手が悪くて、という状況が今でも続いている。