「人助けランキング、日本は世界最下位」英機関 日本は冷たい国なのか ホームレス受け入れ拒否問題 (飯塚真紀子)
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注目のコメント
この結果には極めて合点が行く。
海外にしばらく住んで帰ってくるたびに、日本人の「見知らぬ人」への冷たさ、無関心さを痛感する。
よく都会の人は冷たい、などと言うが、いやいや、案外、田舎の人の方が自分に対して何かしらの見返りがないと見るや冷たかったりする。
「人様に迷惑を掛けるような生き方だけはやめなさい」という教育をされる国・日本と「(迷惑をかけるなんて当たり前なんだから)人様の役に立つ人になりなさい」という教育をされるその他の国々、の違いなんでしょうかね。
世に蔓延る自己責任、弱者への無関心、社会的存在価値に無頓着な企業…日本が住みにくい、と思うのはこういうのを感じる時です。この調査結果自体はその通りなんやと思いますが、困ってる人を助けるかどうかと、異臭を放つホームレスを同じ空間に受け入れるかどうかは別問題。一緒に取り上げる話ではなくて、それぞれ別で議論すべき話かと。
この記事を読んで思い出したのは、村上春樹の数少ないノンフィクション作品である『アンダーグラウンド』。
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地下鉄サリン事件を取り扱った本書。
印象的だったのが「多くの人が地下鉄から命からがら地上に出て地面に横たわっていても通行人は皆、見て見ぬ振りをしていた」という光景です。これはつまり…
■オウム真理教教徒
■地面に横たわるサリン事件の被害者を目にしても見て見ぬ振りをする人々
両方が「自分以外の他者への無関心」という共通の素地を持つーーのだろうということ。
■オウム真理教徒→自分の修行にしか関心がない(ゆえに他者を傷つける・殺害も行える)
■サリン事件被害者を見て見ぬ振りする人々→自分の定時出社にしか関心がない(通勤時間帯に事件発生)
「他者への無関心」が今回の記事で「人助けランキング、日本は世界最下位」という形となって現れたといえるのかもしれません。