【SNS論】ヒットの秘訣は「シェア」ではなくて「スプレッド」 

2019/10/9
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。

今回登場するのは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の黎明期からその活用方法の分析を行ない、『僕らはSNSでモノを買う』を書いた飯髙悠太氏。同氏は、ソーシャルビッグデータの取得・分析・マーケティングを行なう企業、ホットリンクで執行役員CMOを務める。

第2回では、SNS時代にモノの魅力を正しく伝え、購買サイクルを回していくために飯髙氏らが提唱するプロセス「ULSSAS」について解説してもらう。
飯髙悠太(いいたか・ゆうた)ホットリンク執行役員CMO。さまざまな企業でWebマーケティングやSNSにおける消費者の行動分析に従事し、日本のフェイスブック利用者の4分の1が利用していたフェイスブックアプリ「Hivelo Social Apps」マネージャー、37万5000人の会員がいるWebマーケティングメディア「ferret」創刊編集長などを経て現職。

SNSで拡散され、購買サイクルを回す

──飯髙さんは著書内で、マーケティングで重要なのは「再現性」だと書いていますね。
飯髙 はい、「UGC(User generated contents = ユーザーが作ったコンテンツ=クチコミ)」が生まれると、それを起点として、購買までのプロセスが回っていきます。
これを私たちは「ULSSAS」と名付けました。