シンガポールでフェイクニュース防止法施行 内容は政府が判断
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「国境なき記者団」の調査によれば、シンガポールの報道の自由度は180カ国中151位(https://rsf.org/en/ranking)(日本は67位)。資料にはランキングを手法が書かれていますが、そもそも判断が難しい課題でもあります。
建国以来の「賢人政治」とも言えるやり方について、国が安全で発展を続けていれば良いと考える国民もいる一方、政府をそこまで信用して良いのかという考えの国民もいます。
今回の法律の目的は、最近増え始めているオンラインメディアや、SNSで流布する真偽の定かではない情報のうち、シンガポールにおいて重要な民族と宗教に対する誹謗中傷、テロ情報等の治安に関わる情報について、明らかな誤りで有害な結果(=国民間の対立やテロへ不安の惹起)を生みかねないと思われるものをくい止めるという点にあります。
東京23区ないし淡路島の大きさの国土に550万人程度の人口。うち1/3が外国人。宗教や民族は、ちょっとした誤解や思い込みで衝突が発生するリスクがあります。数年前にちょっと危ない事例はあった。酔っ払っていたということもあり、深夜の酒類販売の制限が強化。ちょっとしたきっかけを摘み取っておくという傾向は過去からもみてとることができます。また、近隣国の民族や宗教がきっかけ、あるいは「利用」されたことで起こった悲惨な結果もみています。
隣のマレーシアでは、1969年に5.13民族暴動が発生、国家非常事態宣言を敷いた経験があります。マレーシアもシンガポールも、民族衝突だけは絶対に起こしてはならない、という意識が強い国です。
シンガポール国民による見方や判断を待ちたいところです。
少々前の記事になりますが、シンガポールについてはNewsPicksオリジナル連載を配信しました。お金にまつわることが強調されやすい国ですが、歴史や政治体制にも大幅に紙幅を割きました。そこにこそ、シンガポールという国の本質を理解する鍵があると私は考えています。
無料予告編「海賊の島から日本を抜く所得水準へ。変貌するシンガポール」
https://newspicks.com/news/1639983さすがシンガポール。政府が判断するとは。
独立した組織ですら非常に判定が難しいフェイク判定を政府に委ねては、もはや表現の自由など萎縮の極みと思われますが、そもそもシンガポールにどの程度の自由がそもそもあったのかと思うと、国民はそこまで動揺していないのでしょうか。政府が判断って、
極論、フェイクじゃなくても政府の都合悪い情報をフェイクとしてしまえる…
それで国がうまく回って平穏無事な生活が出来れば、それはそれでありなんでしょうけど。。でも恐い。