(ブルームバーグ): 米ニューヨーク連銀は20日に4日連続で、資金調達市場の重要部分に流動性を供給する構えだ。週初に見られた市場のストレスが再び高まりつつある兆候がある。

ニューヨーク連銀によると、20日も翌日物システムレポ(自己勘定による売り戻し条件付き買いオペ)で最大750億ドルを供給する方針だ。同連銀は19日と18日に750億ドルずつ、17日には532億ドルの流動性を供給した。

連日のオペで短期金融市場は沈静化しつつあり、17日に一時、前週の4倍の10%に急上昇した翌日物レポ金利は、平常に近い水準に下がった。しかし、米金融当局は18日まで2日間にわたって開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の終了後にレポ金利急騰を抑える積極的な措置を発表しなかったのを受け、スワップのスプレッドは19日に過去最低に落ち込んだ。レポ市場を通じた米国債購入資金の調達はできないとのトレーダーの懸念を背景に、米国債の購入意欲が低下していることをスワップは示唆している。

ジェフリーズのシニアエコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は19日の翌日物システムレポの後、「NY連銀は供給額を少なくとも今の2倍にし、警戒感を強め、もっと意味のある行動を取る必要がある」と指摘。「問題に小手先で対応するようなこうした態度はうまくない」と述べた。

原題:Prolonged Funding Stress Boosts Calls for Permanent Fed Fix (抜粋)

--取材協力:Edward Bolingbroke.

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