【教養】あなたは、本当の「プラットフォーム」をまだ知らない

2019/9/21
「プラットフォーム」が当然のように使われだして、どれぐらいになるだろうか
いわゆるGoogle、Apple、Facebook、Amazon(通称GAFA)を中心に、世界の時価総額トップをインターネットのプラットフォーム企業が当たり前に占めるようになり、今も続々と新たなスタートアップがプラットフォームになろうとしている。
だが、なぜこれらのプラットフォーム企業が世界に君臨しているのか。そもそも、「プラットフォーム」とは一体何のことなのか。
実は、こうした疑問に明確に答えられる人は極めて限られている。
NewsPicks編集部は、テクノロジー経営の権威であるMIT(マサチューセッツ工科大学)スローンスクールのマイケル・クスマノ氏に直撃。世界を席巻するプラットフォーム企業の秘密とその盲点、またUberやWeWorkなど新たなプラットフォーム企業が抱える弱点について、その核心を語ってもらった(全2回)。

世界初のプラットフォーム企業

──あなたは今年5月、「The Business of Platform」を上梓されました。そのきっかけは何だったのですか。
私が、最初に「プラットフォーム」の研究を始めたのは、20年以上前のことでした。