フィンテック業界が今「メタルカード」に注目する理由
コメント
注目のコメント
メタルカードをレジ係に渡した時の驚きの顔。かつては、これってあの噂のカード、と驚嘆されたものでした。所によっては、このカードは本物?と疑われたことも。
テーブルに置いた時の“クランク・エフェクト”と呼ばれる金属音は、場を盛り上げる材料にはなるでしょう。しかし、メタルカードだらけになれば、その効果は薄れてしまいます。
どのカードが一番強いか。カードゲームが流行るかもしれません。記事に挙げられたN26やRevolutといったチャレンジャーバンクが発行するカードはプリペイドかデビットで、クレカであるApple Cardのように支払いに対して金利を取るビジネスが出来ません。
そのためビジネスとしては保険など他の金融サービスの融合とともに有料プランのサブスクリプションも重要となります。メタルカードは大抵月1500円ぐらいの有料プランに対して発行されるのですが、このようなプランにユーザーを誘導するのにメタルカードの所有欲を煽るのは有効な戦略だったのかもしれません。
この文脈で会費無料のAppple Cardは実はメタルカードの価格破壊なわけです。Apple Cardはまだ欧州に進出していませんが、仮に進出してメタルカードを無料でばらまかれると「メタルカード=有料」という認識が崩れるわけで、有料プランへの誘導策に利用していたチャレンジャーバンクには結構迷惑だろうなと思います(笑)
実際チャレンジャーバンクの有料プランは現状サービス内容的に会費のコストを正当化するのが難しいんですよね。特に既存の銀行と併用する場合は無料プランで十分じゃん? となりがちで、今後はメタルカードに代わる誘導策を考える必要が出てくるかもしれません。
ちなみにApple Cardの取り扱い方についての報道があった直後にRevolutは以下のような皮肉る動画を(笑)
https://twitter.com/RevolutApp/status/1164536252206669824
https://twitter.com/RevolutApp/status/1164867192594358272メタルカードを保有することでステータス感がアップすると。
従来よりカード会社はゴールド、プラチナカードを発行しており、実益よりもステータスを重視するユーザーに利用されてきました。
ここにオシャレの要素は無く、あくまで社会的ステータスの誇示が主な目的だと理解しています。
今回のメタルカードはそれと一線を画し、オシャレセンスの誇示が主な目的かなと。
もはや物理カードが不要となってきている現状においては、アクセサリーとして価値があるかどうかが保有の要因になっていくのかもしれません。