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新出生前診断:40施設無認定 産科以外9割 毎日新聞調査

毎日新聞
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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    繰り返しになりますが、基本のところを少し補足しておきます。

    出生前検査は、以前ならお腹の中の子供の周りに存在する羊水を針を刺してとってくるなどして行う必要がありました。このため、限られた産婦人科施設でしか行えないのは半ば当然でした。

    しかし、技術の進歩により、現在は妊婦さんの血液検査だけで行えるようになりました。これにより、検査を行う施設が急速に拡大し、施設認定の制度を準備したにもかかわらず無認可で行う施設が増えてしまいました。この背景には、検査の手軽さに加えて、妊婦さん側のニーズ、利潤追求などがあるものと想像されます。

    検査によって子供に異常があると分かった時、検査には偽陽性がつきもので必ずしも100%異常があるという意味ではないこと、しかしその検査によって時に妊娠を継続するか、妊娠中絶を行うかといった重大な決断を両親は迫られることなど、検査の手軽さとは裏腹に、検査結果が突きつける意味は非常に重く、事前の丁寧な説明とカウンセリングが重要になります。

    カウンセリングにより、両親は検査を受ける前に、スクリーニング検査と診断のための検査の違い、検査で何がわかり何がわからないのか、検査の偽陽性と偽陰性とは何か、検査異常が指摘された際に必要な追加検査は何か、その後に引き続いて行われる可能性のある治療の選択肢は何か、などを理解して説明できる必要があります。

    このようなカウンセリングがどの程度担保されているか、無認可施設がどの程度広がっているか、などにつき調査が開始されています。

    調査結果の評価は、全体像が公表されてからするのが良いと思います。新聞社による小規模な調査は、考察をするにはバイアスが含まれるリスクが高すぎます。


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    アニマルスピリッツ Director

    35歳未満の妊婦がお腹に針などを刺さない「非侵襲」の出生前検査を行いたいと思った場合、現時点では、
    ・クアトロマーカー等の血清検査
    ・4Dエコー
    の方法がありますが、
    ・クアトロマーカーは、検査結果が、確率で表現され分かりにくい
    ・4Dエコーは医師の腕に大きく左右されコストも高い
    などのデメリットがあります。

    その点でNIPTは結果がわかりやすく医師の技量に依存しないというメリットがありニーズが高まっていますが、現在、認定施設では35歳未満の実施は認められていません。
    私の周りでも、NIPT受けたいと思っても年齢制限で認定施設では受けれないから、認定外で受けるのか、認定施設で代替手段を用いるのか悩んでいる友人が数多くいました。

    2019年の3月に認定施設の要件緩和に向け指針が出されましたが、一刻も早く良い体制が整うことを期待しています。
    NIPTに限らず、新しい技術やアプローチに対し、排除しようとするのではなく、どうやったら生かしていくことができるのかをいつも考える世の中になるといいなと思います。


  • サイエンスライター

    新聞社の独自調査とはいえ、こうして現状を警告する意義はあります。

    例えば「新型出生前診断 年齢制限なし 東京」で検索すると、無認定と思われるクリニックを紹介するまとめサイトが見つかります。「年齢制限なし、当日検査可能、性別判定もあり」などの謳い文句を掲げています。

    そのクリニック名で改めて検索すると、本業(?)は美容皮膚科というのが、今実際にあります。

    妊娠を継続するか諦めるかは個人や家族の判断ですが、その判断は正しい知識をもって冷静に行わないと、妊婦や家族が自責の念をもつことになりかねません。だからこそ、認定遺伝専門医や学会認定の遺伝カウンセラーがいるところで正しい理解を得る必要があるのです。

    ちなみに、無認定クリニックで新型出生前検査(NIPT)を受けて陽性と判定されたけどその後のフォローは一切なし、というエピソードは漫画『コウノドリ23巻』で描かれています。


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