韓国政府高官、日韓GSOMIA破棄の可能性示唆
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今回の日韓の問題では、度々アメリカが日韓の仲裁をする、といった報道がされていますが、それは疑問だと私は考えていました。
もし彼らが仲裁の意向があるとしたら、それは通商面の話ではなく安全保障面、特にGSOMIAの破棄問題についてだったであろうと思います。
日韓のGSMIA締結にあたっては、当初から韓国内では、日本を仮想敵国とする論調があり、そういう相手と軍事機密の共有をするとはトンデモないという根強い反対がありました。
その為当初の合意から協定は4年も延期になり、朴槿恵大統領の任期終盤になって漸く成立したという経緯があります。
逆に言えば政権浮揚の為、反日と前政権の否定を利用しがちな韓国政治の力学からすると、GSOMIAの破棄は国内向けの格好のアピール要素となるわけです。
日本の安全保障上で言えば、日本が一番欲しい情報である北朝鮮の弾道ミサイルに関する情報は、日米の衛星とレーダー網でほぼ網羅されており、韓国が強いと言われる脱北者などからもたらされる人的情報は、現状では何が何でも必要だというわけではないので、日本側からGSOMIA維持を韓国に懇願するという展開にはならない可能性が強いです。
そうなると後は反対するであろうアメリカとの関係をどう考えるかという文政権の決断次第となります。
何れにせよ日米韓の軍事的同盟に亀裂を入れるには十分なきっかけとなるでしょうから、中国や北朝鮮にとっては(あるいは親北的な文政権自身にとっても)瓢箪から駒のような形でこの問題が浮上したことは、してやったりとほくそ笑んでいることでしょう。親北目に余る文在寅政権においては、GSOMNIAがどれぐらい実効性があるのか疑問なところもある。
しかし、「破棄」というのは、中国や北朝鮮やロシアに対し、日米韓の亀裂を印象付けるものであり、日米韓の安全保障体制を棄損するものだ。
韓国が、たかだか輸出管理手続きが今までの特別待遇がなくなり、世界160か国と同じになるというだけのことで(3、4か月もたてば、一体なぜあれほど騒いでいたのか不明を恥じることになるのではないか)、安保に悪影響を及ぼす措置を取るというのであれば、一体、同盟国として本当に頼りして良いのだろうか、という疑問を、自分が米国なら持つことだろう。
米国はGSOMNIA廃棄を容認することはないだろう。が、米韓同盟が段々心配になってきた。(日韓は既に最悪の状況である。)それは流石にまずい。北朝鮮への牽制という支店から、東アジアの安全保障にとって前進だったジーソミア。韓国の要請で延期してやっと締結されたのに、韓国から破棄を仄めかすとは…
締結交渉当時、韓国国内で根強い反発の声があった。
安全保障絡みの取極を破棄する行動は、重みがある。かといって、日本が破棄しないでというインセンティブもあまりない。しかも、ことの発端は韓国での徴用工判決→通商問題というながれで、安全保障は違うだろと思われかねない。