病院再生にファンド活用 ユニゾンが500億円規模
日本経済新聞
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病院のターンアラウンドというと有名なのはキャピタルメディカやセコムを思い浮かべますが、ビジネスモデルとしては、病院保有の不動産を買い取った上で、それを医療法人に貸し付ける「リースバック方式」を取ることが多かったと思います。
なぜなら、日本の病院は株式会社化することはできず、営利を目的とする経営(医療機関等の運営により生じた利益を分配すること)ができないためです。
簡単にいうと、
①医療法人とは別に、特定目的会社(SPC)を設立
②SPCが医療法人から不動産を一度買い取り、その後家賃を徴収する
③この家賃が投資家への配当原資となるため、病院経営が安定的に利益がでるようサポートする
という座組みです。
ここでのサポート内容とは、共同購買や病床転換のアドバイス等のコンサルティングであり従来行われてきたもので、今回のユニゾンがやろうとしてるアプローチに特段の目新しさはないです。
今回のファンドは劣後債とはいえど、病院への直接的な融資ということで注目しています。リハビリテーションや在宅医療支援などに転換する方針とのことには共感します。特定医療法人なのですね。
介護報酬でもリハ強化されており、外部環境としては高齢者を介護施設に取られないような仕組みを再編していくのかな。いずれにせよ、リハの収益強化の動きにはなりますよね。
在宅医療と設備の整った病院の親和性はありますが、地域の在宅専門クリニックなどは病院にそれをやられては危機感が強いのでないかなと感じました。