アップル、インテルのモデム事業取得で協議
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スマートフォン向けのモデムチップが如何に大切かを5Gへの移行段階で痛い程わかったアップルの動き。いわゆるacquihire (人材獲得も含めた買収)ですね。
実質現段階では米クアルコム社しか5Gのチップは使えない状況で(中国のファーウェイは不可)、クアルコムへのライセンス料が高すぎることに抗議してアップルは訴訟をしたものの、結局、背に腹は変えられず5Gチップを供給してもらうため今年4月に和解していました。 しかし、今年発売の新型のiphone 11? には間に合わないと言われているためライバルのAndroid陣営にサービスが劇的に変化する1年以上の5Gのスタートダッシュを許してしまうことになってしまいました。
この反省から自分たちでモデムチップは内製しないといけないと分かり買収を進めているのでしょう。 しかし、インテルは元々スマホ向けのモデムチップを作ろうとして結局断念したので、その人たちだけで果たして開発はうまくいくのか、加えて他からも人を採用するのだと思います。 成果は4年後ぐらいを目処に、クアルコム一社に依存しない体制を作り、次の6Gでは同じ轍をふまないように動くのでしょう。
ソフトウェアが大事と言われている時代ですが、代替が効かないハードウェアだけはしっかり押さえないといけないというバランスが求められる時代です。観測報道は6月から出ている、最初はThe Informationからだった(①)。
②でコメントしたが、個人的には特許狙いだと思うし、キーはQualcomm。Intel自社で5Gチップ作れない状態になっていて、それがAppleが買収したらできるというものでもない。また、IntelなりAppleが作れるなら、Qualcommとの訴訟に和解して5000億円払うというのは、もっと訴訟で粘ったと思う。作れないから5Gへのリスクが出てきて、リスクを排除するためのコスト。
そしてQualcommは最近ビジネスモデルが維持できるかの瀬戸際になっているが、チップ納入と併せてクロスライセンス契約を様々な会社と結んできた(④、ノーライセンス・ノーチップポリシーと言われるものでこちらの記事はこの点含めて極めて詳しくオススメ)。5Gで強い中で、Appleとしては自社で特許を持ち交渉力を持ちたいという側面からの買収検討だと思っている。
①https://newspicks.com/news/3970913
②https://newspicks.com/news/3993635
③https://newspicks.com/news/3865121
④https://newspicks.com/news/4075696詳しくなかったので、調べてみると、Appleは未払いの約1100億円でQualcommと揉めた結果、クアルコム独占からインテル併用、そして、インテル独占にすするでいるようです。