[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場はS&P500が小反発し、ナスダック総合も上昇。ダウ平均は続落した。米中貿易摩擦による企業業績への影響を巡る懸念が再燃したものの、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>、フェイスブック<FB.O>、アップル<AAPL.O>などのハイテク株が買われ、S&Pとナスダックの上昇に寄与した。

ネットフリックス<NFLX.O>も1%高で終了。このほど公開されたドラマ「ストレンジャー・シングス」新シリーズの人気が業績のプラスになるとコーウェンが予想した。

10日には米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公表されるほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が半期に一度の議会証言を行う。

先週発表された底堅い6月の米雇用統計を受け、今月のFOMCで50ベーシスポイント(bp)の大幅利下げが実施されるという期待は後退。米株の主要指数も最高値から押し戻されている。

BB&Tウェルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「パウエル議長の議会証言を受け、今後数日で先行きが幾分晴れてくるかもしれない」との見方を示した。

また、第2・四半期の企業決算が来週から本格化し、貿易摩擦や米企業に与える影響に注目が集まるとみられる。

RBCキャピタル・マーケッツはこの日、複合企業スリーエム(3M)<MMM.N>の投資判断を「セクターパフォーム」に引き下げ。中国関連や自動車セクターなどからの圧力が背景。3M株は2.1%安。S&P工業株<.SPLRCI>は0.2%下落した。

米国のライトハイザー通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官は同日、通商問題の解決に向け中国の劉鶴副首相や鐘山商務相と電話で協議を行った。

また、カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、農産品を巡る欧米通商協議が進展していると述べた。

ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.02対1の比率で上回った。ナスダックは1.10対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は57億7000万株。直近20営業日の平均は67億4000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 26783.49 -22.65 -0.08 26725.12 26807.70 26665.57 <.DJI>

前営業日終値 26806.14

ナスダック総合 8141.73 +43.35 +0.54 8061.41 8146.98 8061.32 <.IXIC>

前営業日終値 8098.38

S&P総合500種 2979.63 +3.68 +0.12 2965.52 2981.90 2963.44 <.SPX>

前営業日終値 2975.95

ダウ輸送株20種 10339.01 -77.12 -0.74 <.DJT>

ダウ公共株15種 825.32 +0.80 +0.10 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1461.21 +10.80 +0.74 <.SOX>

VIX指数 14.06 +0.10 +0.72 <.VIX>

S&P一般消費財 970.09 +3.17 +0.33 <.SPLRCD>

S&P素材 361.46 -3.70 -1.01 <.SPLRCM>

S&P工業 646.22 -1.37 -0.21 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 607.84 -3.57 -0.58 <.SPLRCS>

S&P金融 466.49 +1.62 +0.35 <.SPSY>

S&P不動産 235.56 +1.23 +0.52 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 467.70 +0.40 +0.08 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1078.19 +1.19 +0.11 <.SPXHC>

S&P通信サービス 167.69 +0.47 +0.28 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1397.30 +4.38 +0.31 <.SPLRCT>

S&P公益事業 308.44 +0.19 +0.06 <.SPLRCU>

NYSE出来高 6.97億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 21515 + 5 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物9月限 円建て 21500 - 10 大阪比 <0#NIY:>