巨象・NOKIA(ノキア)が「瀕死の危機」からV字回復できたワケ
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携帯電話事業の売却と、残された通信機器事業の強化を目的に実施された合弁ネットワークの完全子会社化とアルカテル・ルーセントの買収によって完全復活を遂げたノキア。
本インタビュー記事では「パラノイア楽観主義」、「シナリオ・プランニング」の両輪を「企業家的リーダーシップ」が支えたことが勝因としているが、言われてみれば当たり前のことをただやったに過ぎない。
しかしそれが現実には厳しいのは様々な要因があることが、過去のシラスマ会長の以下の言葉にも表れてるように思う。
「ノキアには技術と人材が十分にあり、ベストの戦略を持っていました。今でもアップルはノキアに特許使用料を支払っています。しかし、スマホのエコシステムを構築したのはアップルでした。ノキアにはそれを作るカルチャーがなかった。」
そして、このことが自社を破滅へと導く
「技術があっても、資金があっても、傲慢になってはいけない。」
「外部の人の方が、冷静に対処できるものです。企業の場合もビジネスの論理を理解している外部の人の方が、危機には的確に対処できます。内部の人間は「そこまで悪くない」と思いたがるものです。」
まるで今の多くの日本企業を見ているようではないだろうか?
その上で、結局改革を可能にしたのは、
「ボードメンバーには社内の人間がほとんどいないだけでなく、フィンランド人も3人しかいませんでした。様々なバックグラウンドの人々が英知を結集して、ノキアの再建策を話し合いました。」
そういうことなんですよね。アップルのスティーブ・ジョブスから「あなたの会社はもはや競合ではない」と当時の会長が言明されたノキアが、その後どのように復活を遂げたのか?ノキア復活の鍵は「正しい論点」を立てたことにありました。それでは、ノキアは窮地においてどのような「正しい論点」をどのようにして立てたのか?私は、ノキアの失敗と成功の本質に、日本企業の活路があるのではないかと思いました。「ノキア復活の軌跡」、お時間許す際にお読みいただければ幸いです。
Nokiaから、日本が学ぶことが多いのは同感。Nokia自体の再生のみならず、スタートアップの一大イベントとして有名になったスラッシュに行けば、元Nokiaの起業家がたくさんの居ることにも気づきます。米国や中国といった大国より、こうした小国における企業のストラテジーやスタディの方を、もっと日本は学ぶべきでは。