[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前日上昇した分の利益確定や週末を控えたポジション調整の売りが優勢だった。米中首脳会談をあすに控えて様子見ムードが強く、日中は膠着した状態が続いたが、朝方に日米首脳会談を波乱なく通過したことや、為替が1ドル107円台後半で落ち着いたことで、下値は限定的だった。

TOPIXは0.14%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆0621億円だった。業種別では、石油・石炭、証券、鉱業、不動産などが値下がり率上位に入った。電気・ガス、精密機器、水産・農林、海運、保険などは買われた。市場では「20カ国・地域(G20)首脳会議に対する安倍首相の意気込みは伝わってきたが、具体的な結果が分かるまで動きが取れない。上値を買う投資家は少ない」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、エディオン<2730.T>が続伸した。同社は27日、自己保有株を除く発行済株式総数の4.49%にあたる500万株、取得総額50億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。需給改善などに期待する買いが入った。半面、アスクル<2678.T>が売られた。前日に2019年5月期業績予想の下方修正を発表し嫌気された。

東証1部の騰落数は、値上がり800銘柄に対し、値下がりが1235銘柄、変わらずが113銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21275.92 -62.25

寄り付き    21282.22

安値/高値   21199.85─21324.93

TOPIX<.TOPX>

終値       1551.14 -2.13

寄り付き     1550.51

安値/高値    1544.62─1554.59

東証出来高(万株) 115127

東証売買代金(億円) 20621.32