元ミクシィ代表朝倉氏ら創業のシニフィアンが200億円の新ファンド、経営知見の提供で上場後の成長にも伴走へ
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日本のIPOの最大の課題の一つが、本来的にはまだ成長過程で未公開のままブーストをかけなければいけない段階にも関わらずIPOをし、公開マーケットの荒波に晒されて成長が止まるという、所謂上場ゴールの問題です。
実際の株式市場では時価総額1000億円以下の企業には機関投資家の継続した売買が入らないため、多くの新興企業は、株価のボラティリティが非常に高い一方、流動性が低く一定期間で取引が急減し、IPO直後の一発花火だけで終わる「忘れられた銘柄」となります。
したがって本来はIPO後に、一気に1000億円の谷を越えるための第二段階ロケットが必要なのですが、IPOまで花よ、蝶よと持ち上げられてきたスモールキャップの新興企業の多くはこの死の谷を超える成長戦略を持ち合わせていないことが多いと思います。
こうした問題を抱える企業は多く、伴走してともに成長戦略を描き実現するというこの新ファンドは非常に素晴らしい視点だと感じました。
是非成功して欲しいと思います。自社の事で恐縮ですが、本日、シニフィアン株式会社はレイターステージの未上場スタートアップを主な対象とする総額200億円のグロースファンド「THE FUND」を設立しました。
数十億円規模のリスクマネーと経営面の知見を提供し、IPO後も支援を継続することで、スタートアップが上場後もスムーズに成長できる環境づくりに努めてまいります。
昨年より、シニフィアンでは資金面・知見面からスタートアップの成長を支える「産業金融事業」に取り組んできました。
今回、みずほフィナンシャルグループとのパートナーシップにより、同事業をより強化できることを、非常に嬉しく思っています。
以下の自社メディア記事で、シニフィアン設立以来の思いと、今回のファンド設立に至った背景や意気込みを綴っております。ご覧いただければ幸いです。
https://newspicks.com/news/4004634/
なお、一部報道では当初「ユニコーン育成基金」という過分なご紹介をいただいておりましたが、我々、希少動物の保護団体ではございませんので、悪しからず笑上場企業3500社。機関投資家のユニバースに入る銘柄数(上場企業数)は500社。両者の差である3000社が「資本市場で忘れ去られた銘柄」。
そしてこの3000社に毎年100社程度が新規に上場してきます。
→ 「3000社 + α」が、当新ファンド及びシニフィアンのポテンシャルなマーケット。
そして資本市場では、昨日のLIXIL株主総会での株主ガバナンス、アクティビストファンド/エンゲージメントファンドの積極関与、資本市場を理解する外銀卒業生のスタートアップへの経営参加などの動きがあります。
→「日本の資本市場の高度化」というのは時流に乗っています。
(ちなみに、ここは私も着目し、自身の金融資本や人的資本を張っている分野です。すなわち、「再生可能エネルギー」「AI」に加えて「日本の資本市場の高度化」というテーマが、今自分がやる意味のあるホットな成長領域だと思っています)
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朝倉氏(プロピッカー)、小林氏(資本市場の不祥事案件に詳しい)、村上氏(私はGSでこのお方に財務モデリングを教わりました)は、それぞれよく知っています。中身と実績のある優秀な方々です。彼らはマーケットのレピュテーションも大事にされています。したがい、資本市場の観点からも、信頼できる方々です