【シリコンバレー発】テックが変える「メンタル医療」の未来

2019/7/3

カリフォルニア州で実験中

昨冬、自殺衝動や激しい感情の発作に苦しむ数十人が、マインドストロングというスタートアップに自分たちの生活のデータを提供した。同社の実験はシリコンバレーで注目を集めている。
米国立精神衛生研究所の元所長が共同創業者に名を連ねるマインドストロング社は、投薬や会話療法ではできないことを、スマートフォンのアプリで実現しようとしている。
彼らが開発しているのは、利用者が緊急を要する精神状態であることを早期に知らせるシステム。いわばメンタルの「デジタル警報器」だ。
カリフォルニア州でメンタルヘルスを担当する当局者と患者の団体は、数年前からマインドストロング社ともう1社(7カップス)と共同で、公的な仕組みを通じてケアを受けられるアプリの実験を行っている。
実験には13の郡と2つの市が参加。アプリは一般公開を待つばかりだ。
(Jonathan Clark/Getty Images)

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